
韓方(韓医学):海外から受診する方が知っておくべきこと
韓方(韓医学)は韓国の伝統的な医療体系で、韓医師が診療を行います。韓医師は、西洋医学の医師とは別の、免許を持つ医療専門職です。治療には鍼治療、韓方薬、吸い玉(カッピング)、お灸、手技療法があり、多くは複数回の通院を前提に計画されます。持病と服用中の薬はすべて韓医師に伝え、かかりつけの医師が処方した治療は、事前に相談せずにやめないでください。
最終確認日:2026年10月4日
韓方(韓医学)では、どのような治療を受けられますか?
韓医師による相談と診察の後に行われる、一連の伝統的な治療を扱います。旅行者がもっともよく出会うのは、鍼治療、韓方薬、吸い玉(カッピング)、お灸、チュナ(推拿)療法です。
| 治療 | 内容 | 尋ねるべきこと |
|---|---|---|
| 鍼治療 | 体の特定の部位(ツボ)に細い鍼を刺し、短時間そのままにします。 | 滅菌済みの使い捨て鍼を使っているか、医師が何回の通院をすすめるか。 |
| 韓方薬 | 植物由来などの天然の原料から作る処方薬で、液体、粉末、丸薬の形で服用します。 | すべての原料を記した書面、服用中の薬との相互作用の可能性、保管方法。 |
| 吸い玉(カッピング) | カップで皮膚を吸引します。背中や肩に行うことがよくあります。 | 跡が通常どのくらいの期間残るか、患者ごとにカップをどのように洗浄または交換しているか。 |
| お灸 | 乾燥させたヨモギを皮膚の上または近くで燃やし、熱を加えます。 | やけどをどのように防いでいるか、皮膚に水ぶくれができた場合はどうすればよいか。 |
| チュナ(推拿)療法 | 医師が手を使って関節と筋肉を動かし、調整します。 | ご自身の背骨や関節の状態に適しているか、事前に画像検査が必要か。 |
韓方(韓医学)はどのように規制されていますか?
韓医師は韓国で免許を受けた医療専門職で、その免許は西洋医学の医師のものとは別です。治療は、スパやウェルネスショップではなく、医療機関で免許を持つ韓医師から受けてください。
外国人患者を医療観光客として受け入れる病院は、韓国の法律に基づいて登録しなければなりません。韓医院にも、ほかの病院に尋ねるのと同じように、登録について尋ねてください。
マッサージ、スパのプログラム、店で販売されている生薬・ハーブ製品は、韓医師による治療と同じものではありません。どちらを予約しているのかわからない場合は、誰が施術するのか、その人がどの免許を持っているのかを尋ねてください。
- 治療を担当する人が、免許を持つ韓医師かどうかを尋ねてください。
- その韓医院が、外国人患者を受け入れる医療機関として登録されているかを尋ねてください。
- 診断内容、治療計画、韓方薬の処方内容を書面で依頼してください。
何日滞在すべきですか?1回の受診で足りますか?
相談と初回の治療であれば1回の受診で足りますが、韓方は複数回の通院を前提に計画されることがよくあります。医師が何回の通院を、どのくらいの間隔ですすめるかを尋ね、始める前に、それが旅行の日程に合うかどうかを判断してください。
- 滞在が短い場合は、その期間で無理なくできることと、できないことを尋ねてください。
- 韓方薬を調合してもらう場合は、調合にどのくらいかかるか、出国前に受け取れるかを尋ねてください。
- 韓方薬を国外へ持ち出す前に、医薬品と植物由来製品の持ち込みに関する自国のルールを確認してください。
- 韓国で手術やほかの処置も受ける場合は、両方の医師に伝え、時期について尋ねてください。
予約前に韓医院へ何を質問すべきですか?
誰が治療するのか、治療の内容は何か、韓方薬には何が含まれているのか、すでに受けている治療とどう両立するのかを尋ねてください。計画と費用は書面で受け取ります。
- 治療を担当するのは、免許を持つ韓医師ですか?
- 私の症状にはどの治療をすすめますか。何回の通院が必要ですか?
- 韓方薬の原料は何ですか。その一覧を英語でもらえますか?
- この治療は、私の薬や体の状態(血液をサラサラにする薬、妊娠、肝臓や腎臓の病気など)と相互に影響する可能性がありますか?
- どのような副作用が起こりえますか。起きた場合はどうすればよいですか?
- 相談、治療、韓方薬を含めた総額はいくらですか?
- この韓医院は、外国人患者を受け入れる医療機関として登録されていますか?
韓医院での一般的な受診の流れはどのようなものですか?
受診は詳しい相談と診察から始まり、その後、医師が計画を説明します。治療は当日に始まることがよくあります。それぞれの治療を受ける前に内容を尋ねることができ、どの部分でも断ることができます。
- 相談:気になる症状、既往歴、アレルギー、現在服用している薬とサプリメントを伝えます。
- 診察:医師が脈を診る、舌を見る、体の一部を押す、睡眠・消化・生活習慣について尋ねる、といったことを行う場合があります。
- 計画:医師が、すすめる治療、通院回数、費用を説明します。
- 治療:鍼治療、吸い玉(カッピング)、お灸、または手技療法を治療室で行います。
- 処方と指導:必要に応じて韓方薬が処方され、服用方法と避けるべきことの説明を受けます。
妊娠している、血液をサラサラにする薬を服用している、出血しやすい病気がある、ペースメーカーを入れている、のいずれかに当てはまる場合は、治療が始まる前に医師に伝えてください。
帰国後、ケアをどう続ければよいですか?
受けた治療の内容を記した書面を持ち帰り、かかりつけの医師に伝えてください。韓方薬を服用している場合はとくに重要です。両方の医師に相談せずに、自国で処方された治療を韓方に置き換えないでください。
- 韓方薬の原料一覧を保管し、帰国先の医師または薬剤師に見せてください。
- 発疹、胃の不調、皮膚や白目が黄色くなる症状、そのほか予期しない症状に気づいたら、韓方薬の服用をやめ、医師の診察を受けてください。
- 海外からの質問に韓医院がどう対応するか(メッセージアプリやメールなど)、また何語で対応するかを尋ねてください。
- 領収書と書面の計画を保管してください。その後の診療や苦情の申し立てに必要になることがあります。
- 帰国後も鍼治療やそれに類する治療を続けたい場合は、自国で施術者がどのような免許制度のもとにあるかを確認してください。
このガイドは一般的な情報です
このページは、韓国での治療が一般的にどのように進むかを説明するものです。医療上の助言ではなく、特定の病院、医師、施術をすすめるものでもありません。
結果、リスク、回復の経過は人によって異なります。治療を受けるかどうかは、ご自身を実際に診察した、免許を持つ医師との相談を経てから決め、同意する前に副作用とほかの選択肢について質問してください。
出典
2026年10月4日に確認した内容です。制度は変わるため、渡航前に公式の情報源で確認してください。
